Global Ethics


by limitlesslife

たね蒔きジャーナル2012/8/2 厚生年金基金の積立金1.1兆円不足?藤原郁子さんのお話

 永岡です、たね蒔きジャーナル、続いて、厚生年金基金の積立金が1.1兆円不足し、286基金が代行割れ、という事態に関して、この問題のプロ中のプロの方のお話がありました。AIGの預かった2000億円が消え、厚生年金基金の問題、社会保険労務士の藤原郁子さんがスタジオでのお話です。

 年金のこと、企業年金と厚生年金、厚生年金基金の3つについて、皆さん混同され、企業年金は退職金を年金で受け取る制度(会社が出して積み立てる、企業のやる私的な年金)、厚生年金はサラリーマンの年金で、給料から保険料を引かれるもの、公的なもので、国に周り、国からもらうもの。厚生年金基金は、厚生年金と企業年金が合体したもので、この基金を企業年金と思う人が多いが、国の制度が大部分で、代行年金とは、基金という組織(複数)が加盟する従業員の基金を運用して支払っているものです。保険料の一部が基金に入り運用される、厚生年金基金に入っている企業にいる人の年金は国ではなく基金からもらうものなのです。国に代わって支払う代行年金なのです。

 これ、国から支払ったほうが安心とも思われますが、この基金、1966年にあり、制度が貧弱で、退職金を年金として受け取りたいという要望のために作られた制度で、会社の出す金だけだと運用のパイが小さく、国の保険料をもらってパイを大きくして運用益を多くする、高度成長期の始まりにそういう考えが成り立つのです。国が5%で運用なら基金は9%となる、福利厚生も充実するものです。

 しかし、今景気が悪く、運用が失敗し、バブルがはじけるまでは9%での運用が可能で、積立金もたくさんあり、足りなくなる(代行割れ)はなかったのです。今足りなくなったのが代行割れで、本来厚生年金として支払われるものが足りず、マズイ。基金に入っているためにもらえない状態が代行割れなのです。

 このまま行くと、基金に入っている人は、年金額がもらえるかは将来のことで、一番は代行部分は国の年金、法律で決まっていて、勝手に減らせない。これを補填しないといけない、基金は最悪解散(潰れる)のです。入っている年金は、国の制度に戻り、しかし借金はきれいにして帰らないといけないので、100万円必要なのに50万円しかない場合、今は100万円に戻して払ってもらえるが、従業員は基金の解散で年金はもらえるが、戻るために「おみやげ」が必要で、耳をそろえて払わないといけない、会社が払えないと、今目の前にある危機になり、払えない会社は負債になり、その会社は倒産する。将来の年金の問題とともに、基金に加入する人の雇用の問題にも直結する、雇用か、年金か、なのです。

 基金を企業年金と思っている人もいるが、代行年金は厚生年金そのものであり、これを埋めるには会社が頑張るしかなく、年金倒産が現実に起こっているのです。

 厚生年金に入らない人、自営業の人も、知らないで済まず、どれだけ下げられるか、解散・廃止により、公的年金のプールの中で、みんなの共通の問題になり、損したものは埋めないといけない、保険料が不上がるかは一概ではないものの、誰かが払わないといけない、自営業も後始末に巻き込まれる可能性もある、広く薄く、皆で分かち合うということもあるのです。

 代行割れを起こす基金の処理をどうすべきか、今なら割れてもゼロではない、ゼロになったものを戻すのは大変だが、残っているなら、公的年金に戻ったほうがいい。積立金は運用して、基金に残る金もあり、公的に運用するお金はあり、ゼロよりはまし。しかし早くしないといけない、先送りしてゼロからだと最悪であり、制度を廃止して、基金を解散するのか、悲鳴を上げているところを一緒にするのか、どうするかは早く決めないと、ゼロを一杯にするのは大変、7割残っていたらまだマシ、残っている間に何とかしないと、負担が大きくなるのです。

 これ、AIGだけでなく、皆に関る問題であり、年金が不安になるのです。代行割れは国の制度委託であり、早く国が結論を出さないといけないのです。リスナーより、「年金のジュリー(オリンピックの判定員)が欲しい 判定員」という一句もあり、二木さん、どうしてこんな仕組みが複雑なのかとコメントがありました。

 今日は、藤原さんの年金のお話をお届けいたしました。

Advertisements


年金はどうしたらいい?学習院鈴木亘さんのお話 by limitlesslife
February 14, 2012, 12:11 am
Filed under: 年金 | Tags:

[uniting-peace][19268] たね蒔きジャーナル2012/2/13 年金はどうしたらいい?学習院鈴木亘さんのお話

 永岡です、たね蒔きジャーナル、続いて、年金について、どう立て直すのか、学習院大の鈴木亘さんのお話がありました。鈴木さん、去年の暮れに続いての出演です。

前回のお話で、水野さんショックで、年金は保険料として払ったものより多くもらえると思っていたのに、今60代以上だけであること、52歳未満は損するということ(半端な損ではない)、今10代の人は2500万円も損する(3000万円も可能性あり)、若い人のせいではなく、年金受給者の世代が少なく払い大量にもらっているためなのです。リスナーより、50歳で、平均寿命まで生きても損するのに唖然、娘は2年で20歳、娘の年金を支払うべきかという話があり、鈴木さん、その通りとのことです。

そもそも、4.1%の利回りで損するわけであり、損はさらに膨らむ可能性ありなのです。内閣府は、4.1%は大丈夫と言うものの、それでも損なのです。バラ色のシナリオでも損が出て、実態は1%(国債)、しかし年金運用は何とマイナス3%で、7%もずれがあるのです。

さらに、消費税との関係で、政治家は消費税を上げないと年金が崩壊すると言うのに、全く違い、消費税引き上げで1%は充当されるものの、100年安心プランにすでに入っており、それでも、年金は20年持たないのです。消費税を上げても、年金は持たないのです。消費税で年金は安心と幻想を抱かせているのは問題で、年金が人質に取られているのです。民主党は年金改革をやるというのは、10%消費税を上げると言うのと無縁であり、民主党は消費税を17%にしないといけないと言い、これは甘い数字で、現状の年金財政は利率などバラ色のシナリオですが、民主党のシナリオもこのバラ色によるもので、消費税収が増える前提であり、消費税20%以上になるのは現実的なのです。

低所得者層にもらえる額が少なくなり、民主党は低所得者に手厚くすると言うのですが、そのため全体に薄くなるのです。自民はバラマキと言い、鈴木さん、それは言い過ぎであるが(未納は税金でなくなり、生活保護も加わる)、最低保障年金で、所得ゼロとウソを言うとお金がもらえる、日本では経費をごまかせる(所得把握が出来ない)、ニセ弱者にばらまき、財政が大変になる可能性があるのです。平野さん、資産化でも所得ゼロの人がいると指摘しています。

最低保障7万円、これが少子化で減額され、6~5万円になってもおかしくないのです。大きな問題のある資産なのです。岡田氏、最低保障年金の撤回も示唆しており、軸足がおかしいのです。

民主党の年金案の問題は、パイの切り方のみを議論し、しかし少なくなるパイのことは何も論じていない、少なくなるパイを低所得者にどうするかと言うことだけで、年金の不安は解消されないのです。

安心できる年金は、今の年金の問題が、将来維持できるか分からず、世代間不公平が出ることで、年金は積立方式で始めて賦課方式にした、今の世代が年金料をちゃんと払わずもらっている、大変な債務で、厚生年金で800兆円(国のGDPの倍)あり、これを若い人が返さないといけない、鈴木さんは、JAL、JRの経営再建と同じで、債務を抱えたままだと経営が成り立たず、債務を切り離した。年金も、800兆円の債務を若者に背負わせるのは無理で、国の債務として、年金をクリーンにして、積立制に戻し、国の債務にすると、若い人だけでなく、老人も債務を背負い、相続資産の中からもらい過ぎを返してもらうことも出来るのです(相続資産は毎年85兆円、相続税は1.4兆円しかなく、10%取れば8.5兆円出る)。国が債務を背負うと、国は人と違い死なない、債務を背負い、オールジャパン、子々孫々までちょっとずつ返すことが出来るのです。

今日のお話は以上で、また鈴木さんのお話がある予定です。

なお、明日は前宜野湾市長の伊波さんが出られるそうです。