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志賀原発:規制委有識者調査「活断層の可能性否定できず」 by limitlesslife
May 14, 2015, 11:55 am
Filed under: 志賀原発

毎日新聞 2015年05月13日 22時14分(最終更新 05月13日 23時18分)

志賀原発敷地内の断層
志賀原発敷地内の断層

 北陸電力志賀(しか)原発(石川県)の敷地内断層を調べている原子力規制委員会の有識者調査団は13日、1号機の原子炉建屋直下を通る断層「S−1」などについて「活断層の可能性を否定できない」とする見解で一致した。東京電力福島第1原発事故後に施行された原発の新規制基準では、活断層の真上に原子炉など重要施設を造ることを認めていない。北陸電が今後活動性を否定できなければ、1号機は再稼働できず廃炉を迫られる公算が大きくなった。

調査団は次回会合で報告書をまとめ、規制委に報告する。これを受け、規制委はS−1などが活断層に該当するかを安全審査で判断する。原子炉直下に活断層があると認定されれば、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)に次いで2カ所目となる。東北電力東通原発(青森県)でも敷地内に活断層があることが認定されている。

この日の会合で、活動性を否定できないとされたのはS−1(長さ780メートル)のほか、1、2号機のタービン建屋や冷却のための海水を流す配管の真下にある「S−2」「S−6」(同計550メートル)の2本。この2本は2号機原子炉から最短で20メートルの場所にあり、配管は、原子炉冷却ポンプなどを冷やす重要設備だ。この2本が活断層と認定されれば、2号機についても大幅な耐震補強工事や配管の付け替え工事を求められるのは確実で、当面の再稼働は困難になる。

会合で、広内大助・信州大教授ら4人の有識者が、1号機建設時に掘ったトレンチ(試掘溝)の地層の概念図などを基に、12万〜13万年前よりも新しい地層に特有の傾斜やたわみがあることを指摘。「断層活動を考えなければ説明が困難」との見解で一致した。

新規制基準は、原則として12万〜13万年前以降に動いた可能性を否定できない断層を「活断層」としている。志賀原発敷地内には、これ以外に2号機の原子炉建屋直下などを通る4本の断層があるが、この日は明確な判断は示されなかった。

北陸電の金井豊副社長は会合終了後の記者会見で「仮定に基づく推論が多く、大変残念だ。当社としては納得できない」と指摘。すでに安全審査を申請している2号機に続き、1号機についても今後申請する方針を明らかにした。一方、2号機近くを通るS−2などについても「活動性はない」と反論した。【鳥井真平、酒造唯】

 ◇志賀原発

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