Global Ethics


「帰還兵はなぜ自殺するのか」 by limitlesslife

(書評より)アメリカの戦争の狂気を暴き出すノンフィクション

アフガニスタンとイラクに派遣された兵士は約200万人。そのうち50万人がPTSD (心的
外傷後ストレス障害)に苦しみ、毎年240人以上の帰還兵が自殺を遂げていて、その数
は増加傾向にある。自殺者の10倍の人数が自殺未遂をおかしている。精神障害に苦しむ
帰還兵とその家族に、ピューリツァー賞受賞記者がより添い、見聞きした一部始終を記
録したのが本書である。登場するのは、カンザス州のジャンクソン・シティとその近郊
に住む5人の元兵士とその家族である。いずれも精神を病んでいるが、イラクに派遣さ
れた時の兵士の平均年齢は20歳。ほとんどが貧しい階層の出身者である。

アダムは負傷して帰国した。しばしば自分の乗った装甲車が道路に仕掛けられた爆弾に
接触した時のことを思い出す。爆発で同僚の身体は粉々に吹き飛んだ。その情景が頭か
ら離れない。彼の命を救えなかったことがアダムを苦しめている。アダムは発作が起こ
ると妻のサスキアに乱暴を振るう。家具を蹴り、壁を破る。何度も自殺未遂におよぶ。
サスキアはもはや正常さを保てなくなっている。他の4人の家庭もアダム家と同じよう
に崩れている。一人の元兵士は耐えられずに自殺を選んだ。こうしてイラクでの体験は
元兵士と彼の家族をむしばみ、追いつめていく。

ワシントンの陸軍総省では、自殺防止会議が軍の首脳によって毎月開催されている。す
べての自殺者の仔細な報告が上げられて検討されている。しかし、どれほど検討を重ね
ても自殺者は増え続けている。巨費を投じた大規模な医療設備は収容者であふれている
が、治療を要する者を収容しきれないし、自殺を止められない。有効な治療法を見いだ
せない軍首脳と医療関係者の焦燥感は募るばかりである。元兵士の苦悩は自ら体験した
戦場での残虐さがもたらしたことは明らかである。しかし、海外での戦争を止められな
いアメリカにとって精神を病む兵士も帰還兵の自殺数も減ることはない。そして、いま
や自殺者数が戦死者数を追い越しているのだ。アメリカが戦争を止めるまで自殺者の数
は伸び続けるであろう。

綿密な調査と取材で著者は、「戦後」に苦しむ元兵士と家族、医療関係者、軍首脳の姿
を浮かび上がらせる。著者の意見や予断、感情をいささかも交えず、事実を積み重ねて
いく描写はリアリティにあふれ、トル―マン・カポーティの「冷血」を思わせるほどだ
。著者はアメリカの起こした戦争に対して1行も批判がましいことを記していない。し
かし、元兵士と家族の苦悩を知った読者の視線はそれをもたらした戦争へと向かわざる
を得ない。「戦争こそが人を狂わせるのではないか?」「代償はあまりに大きすぎない
か?」「そもそも正しい戦争だったのか?」この問いかけこそ著者が本書で意図したこ
とではなかったか、と私は思い至ったのだ。本書は2013年度全米批評家協会賞の最終候
補作であり、アメリカの有力各紙における「2013年度ベストブック」に選ばれているノ
ンフィクションの傑作である。

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多くの人に読んで欲しい。

アメリカの対イラク戦争に派遣された兵士たち。

イラク、アフガンで体験した惨状。
「敵」の攻撃(爆破)によりむごたらいい戦友の死…。「自分の身を守るために」幼児
を抱えたイラク兵を撃つ…。

帰国後、PTSDになり、自殺に至った者も多い。
本書で取り上げるのは、自責の念にとらわれ、苦悩する元兵士本人やその家族の苦悩を
、淡々とした客観的視点で描く。

「戦争に行く前は『いい人』だったのに、帰還後は別人になっていた」。

「戦争」が、兵士やその家族を「破壊」していく様子が、痛いほど伝わった。

もちろん、アメリカ兵たちも、他国の兵士や民間人を殺害していて、他国側の人々にも
肉体的・精神的苦痛を負わせているのも事実。

「国家のために」従軍して、肉体的にも精神的にも「破壊され」戻ってくる…。

格差社会が生み出した「志願兵」。「生きる」ために兵士になった(ならざるを得なか
った)アメリカの「ごく普通の」若者たち。
20代の兵士でこのような精神的ダメージを味わっているのだから、中東の子どもたち
は、どのような苦痛を負っているのかと考えると、深いため息が出てくる。

ありきたりな表現になってしまうが、「戦争というものは、何も生み出さない、人間に
とって必要のないもの」ということをつくづく感じた。

「訳者あとがき」にも触れられているが、後方支援にあたった日本の自衛隊の方々の中
にも、自殺、あるいはPTSDになった方々がいる。

「戦争」というものが、いかに愚かしいことかを痛感する。

多くの人に読んでもらいたい。

====

本書を読んだ後で、同胞を国外の戦場に送りだすことに賛成できますか?

ほかの方が本書の内容についてはかなり詳細に書かれていますので、感じたことをいく
つか。

本書で扱われる帰還兵士たちのPTSDなどは、21世紀におけるアフガニスタンやイラ
ク戦争に端を発したものだが、彼らを救う側に立つフレッド・ガスマンの過去に触れた
部分で、彼の父が第二次世界大戦に従軍した後、本書の帰還兵士たちと同じように衝動
的な暴力をふるったことが書かれている。テール・マハリッジの『日本兵を殺した父:
ピュリツァー賞作家が見た沖縄戦と元兵士たち』にも、太平洋戦争への従軍経験が兵士
たちにもたらした心の傷があったこと、それが長い間、兵士だけでなく家族までも苦し
めたことが書かれている。アメリカ国内でも、圧倒的に正義の戦争と見なされる第二次
世界大戦(太平洋戦争)であってもそうなのだから、ヴェトナム戦争、湾岸戦争、アフ
ガニスタン・イラク戦争など、その「大義」に疑問がある場合は、兵士たちの苦しみが
深くなることなど、簡単に想像できる。要するに、戦争そのものが問題だということが
よく分かる。また、この苦しみは、現場、特に前線に立つ兵士たちに襲いかかり、本書
でも触れられているように、家族にも深い傷をもたらす。
そして、「訳者あとがき」で、イラク戦争に派遣された自衛隊員のケースにも触れられ
ているが、日本の問題にもなってきている。対岸の火事ではないということだ。そして
、家族や友人も巻き込まれざるを得ない。

私はこのような可能性があることが分かっている以上、国外に同胞を送り出すことに賛
成はできない。

====

戦争は終わっても、戦後は終わらない

最近公開されたクリント・イーストウッド監督の映画「アメリカン・スナイパー」で、
帰還兵の問題が話題になっていたので、興味をもって手に取った。
著者はイラク戦争を題材にしたルポで2006年にピューリッツァー賞を受賞した元ワシン
トンポストの記者。
イラク戦争に従軍した5人の兵士(うち一人は現地で戦死)とその家族の「いま」を追
った小説仕立てのルポタージュである。

アメリカの自殺者は年間10万人あたり5.5人。アフガニスタンおよびイラク戦争従軍者2
00万人の自殺者は年間250人。率で言えば、帰還兵の自殺率は2倍だ。戦闘時のPTSDや外
傷性脳挫傷で社会復帰がままならない帰還兵は50万人に上るという。アメリカでは大き
な問題になっているらしい。
本書の主人公たちは自殺には至らないものの、日々のくらしは思うようにならず、重苦
しい。別人のようになって帰ってきた夫、父親を迎える家族も悲惨だ。4人に3人は帰還
後も人格に変容をきたすことなく通常の生活に戻れるが、4人にひとりは目の前で友人
が爆死したり、自ら頭蓋内に障害を受けたりして、戦争が終わっても、ずっとその「後
遺症」から抜け出せない。

本書のテーマからは外れるかもしれないが、いちばん気になったのは志願兵の大半は貧
困層出身の若者だということ。冷戦後のアメリカの戦争は、タテマエでは正義をいいつ
つ、ホンネは大量消費のための戦争のようにみえる。本書には軍産共同体の記述は一切
ない。が、そう考えるにつけ、本書の主人公たちは資本主義というシステムの犠牲者な
のだと思う。

日本にはまだ、兵器の在庫整理のために戦争をプロデュースするような会社はないが、
昨今の武器輸出解禁、海外派兵解禁という流れをみるにつけ、アメリカの「いま」はそ
う遠くはない日本の未来なんだろう。昨日、総理官邸にドローンを飛ばした40男が逮捕
された。こんなことひとつでも、戦争資本主義へ踏み出す口実を作るには十分かもしれ
ない。

安倍政権は、鳩山、菅、野田に比べればずいぶんましだ。ではあるが、無邪気に戦争資
本主義に足を踏み入れるのだけはどうしてもやめてほしい。犠牲になるのは日本でも激
増している貧困層の若者である。本書を読んだ感想としてはずいぶんチープだが、 他
山の石として、それを強く思った。

「帰還兵はなぜ自殺するのか 」亜紀書房

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「戦争と看護婦」 by limitlesslife
December 2, 2016, 11:30 pm
Filed under: 戦争(犠牲者・救済・求償・・・)
(書評より)看護婦が召集されて、海外にも派遣されていたことを初めて知りました

女性が学徒勤労動員や女子挺身隊として戦争に関わったことは知っていたが、日赤の看
護婦たちが「戦時召集状」という徴兵とほぼ同様の形で召集され、場合によっては海外
で勤務させられていたことを初めて知った。本書は、その看護婦たちと戦争との関わり
について、救護活動や戦後の逃避行などを、インタビューや資料をもとに明らかにした
もの。

招集された看護婦のなかには、乳飲み子を置いて海外に送られていたケースもあること
に驚かされる。また、本来は敵味方の分け隔てなく看護するという赤十字精神があえて
捨てさられたこと、攻撃対象から外される赤十字標章を軍が利用し、それゆえに赤十字
関連の施設や船舶が攻撃されていこと、前線では衛生材料が不足・欠乏するなかでの看
護も強いられていたことなどにも触れられている。さらに、戦後、兵士たちには軍人恩
給があったのに比べ、従軍看護婦に恩給に比べると僅かとはいえ「慰労金」が支給され
るようなったのが、1970年代後半以降という補償面での差別も指摘されている。
第9章「日赤看護婦、性暴力被害と精神障害の現実」では、敗戦後に大陸にいた看護婦
たちがソ連兵などから暴行を受けただけでなく、日本兵からもセクハラを受けるケース
さえあったこと、兵士だけでなく従軍看護婦にも精神障害があったことも明らかにされ
ている。

本来の「赤十字精神」は正しいものなのであろうが、戦争はそれを容易く踏みにじって
いる。だからこそ、「エピローグ」で元救護看護婦たちが語るように「戦争は二度とし
てはいけない」のだろう。

「戦争と看護婦」

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Message for uniting-peace: 沖縄民間人空襲賠償裁判の判決 by limitlesslife
本日の沖縄タイムスです。
昨日沖縄民間人空襲被害者が国に損害賠償を求めた裁判の判決が出ました。
私が判決について「民間救済 法制化が急務」と論評を書きました。

ご一読いただければ幸いです。

弁護士 中山 武敏

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3/8: 全国大空襲被害者連絡協議会 by limitlesslife
3月8日(火)に、全国大空襲被害者連絡協議会主催の集会があります。

17:30開始19:30終了の予定です。

場所は、衆議院第2議員会館地下1階会議室です。

東京大空襲から71年目で、戦災者は高齢になっておりもう残された時間はわずかです。

ここが正念場です。

多くの皆さんの参加を願っています。

朝日新聞元記者の植村隆さんが、岩波書店から   「真実」 私は「捏造記者」ではない  とのタイトルで、本を出版されました。

その中で、小林節先生との出会いを書いています。(差別と闘う人々との出会い 99頁)

ぜひご一読下さい。

弁護士 中山 武敏

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace



本日1/15(金)内海愛子さん講演「日本の「南進」とインドネシア―ジャワの敵国人強制収容を中心に」(wam特別展セミナー「戦争と植民地支配の責任と性暴力―日本・インドネシア・オランダ」第1回 by limitlesslife
January 15, 2016, 8:09 am
Filed under: 戦争(犠牲者・救済・求償・・・)
紅林進です。
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)では、,現在、第13回
特別展 <「アジア解放」の美名のもとに インドネシア・日本軍占領下での性暴力>
http://wam-peace.org/tenji/sp13/ が開催されていますが、その第13回特別展セミ
ナー「戦争と植民地支配の責任と性暴力―日本・インドネシア・オランダ」の第1回と
して、本日1月15日(金)、内海愛子さんを講師として、下記セミナーが開催されます。
(以下、転送・転載歓迎)

wam第13回特別展セミナー「戦争と植民地支配の責任と性暴力―日本・インドネシア・オランダ」

wamの特別展をより深く理解するための連続セミナーのご案内です。(全4回、単回参加も可)
「慰安婦」被害をはじめ、日本軍によるインドネシア占領下の暴力の実態を深く理解するためには、オランダによる植民地支配への視点も欠かせません。インドネシア・オランダ、それぞれに違う焦点を当てて、戦争と植民地支配がもたらした暴力について考えます。
場 所:wamオープンスペース
           地図 http://wam-peace.org/about/access/
時 間:18:30~20:30
参加費:800円(会員割引あり)
第1回 2016年1月15日(金)
日本の「南進」とインドネシア―ジャワの敵国人強制収容を中心に
ゲスト:内海愛子さん(日本アジア関係史、恵泉女学園大学名誉教授)
大学時代から在日韓国・朝鮮人差別をテーマに研究してきた内海さん。後にインドネシアの大学で日本語教師をしながら、インドネシア独立運動に参加した朝鮮人や朝鮮人BC級戦犯の問題を調査する中で、捕虜、戦後補償問題へと関心を広げていきました。当時、蘭領東インドと呼ばれたインドネシアで日本はどのような軍政をしたのか、捕虜やオランダの女性や子供たちがどのように扱われたのか。戦後、オランダが日本軍の虐待の証拠として制作し、東京裁判の法廷で上映 した証拠映画を観た後、裁判のためにオランダが集めた資料等を読みながら話してもらいます。
第2回 2016 年1月29日(金)
インドネシアの「慰安婦」被害者を支えつづけて
ゲスト:木村公一さん(福岡国際キリスト教会牧師)
木村さんは1986年から2002年までの17年間、日本バプテスト連盟の宣教師としてインドネシアに赴任し、中部ジャワの神学大学で教えてきました。その間、「慰安婦」被害者の証言の発掘と調査に打ち込み、現地とのパイプ役や日本の支援団体の育成にも尽力。今は福岡で牧師のかたわら大学で教鞭を執っていますが、被害女性を支える活動も続けています。長年にわたる被害女性たちとの人格的な交流を通してみえてきた、インドネシアでの「慰安婦」被害の実態と彼女たちの人生を語ってもらいます。
第3回 2016年2月12 日(金)(予定)
戦後70年、オランダの植民地責任を考える
ゲスト:吉田信さん(オランダ植民地研究、福岡女子大学准教授)
オランダと旧植民地との関係について歴史と現在の二つの視点から研究を続けている吉田さん。運河や風車、チューリップなどの牧歌的イメージや、近年ではワーク・シェアリングの事例で注目を浴びるオランダですが、実は東西両インドという植民地を有していた帝国でした。敗戦により植民地を放棄させられた日本とは異なり、オランダは脱植民地に直面する中で多くの命を奪い、失いました。この数年、脱植民地化の過程でオランダ軍の犯した非人道的行為が裁かれています。植民地責任をめぐるオランダでの動向を最新状況も含めて 紹介してもらいます。
第4回 2016年3月4日(金)
インドネシアの「慰安婦」被害者の人生を言葉にする
ゲスト:川田文子さん(ジャーナリスト)
沖縄に残留したペ・ポンギさん、在日の宋神道さん、そして日本人の被害女性への聞き取りに、早くから取り組んできた川田さんは、1995年~96年、「戦後補償実現市民基金」調査チームとしてインドネシアでの現地調査に参加しました。その記録、『インドネシアの「慰安婦」』(明石書店、1997年)は、現地の日本軍による性暴力の実態を伝える貴重な1冊になっています。さまざまな国の被害女性と出会ってきた川田さんに、イスラム社会・インドネシアにおける被害の特徴と、被害女性たち一人ひ とりの人生について伺います。


サンテレビニュースPORT 敗戦70年、聴覚障碍者の戦時体験 by limitlesslife

 永岡です、サンテレビのニュースPORTで、敗戦70年の特集がありました。

その前に、兵庫県の借り上げ復興住宅について、県は住み替えを半ば強制しており、兵庫県は判定委で審査するというのですが、NHK神戸のニュースだと、兵庫県の担当者は、自力で再建した人や、自分で家を借りた人との公平性が保てないと発言しており、これは奨学金を借りるくらいなら大学へ行くなと言うのと同じもので、そして福島の事故での支援打ち切りと同じです。

そして、洲本の特養、ふくろうの里には、様々な方がおられて、戦中戦後、聴覚障碍者の方の生き方を記録する自分史つくりが行われています。県内初の聴覚障碍者に配慮した施設で、7割の方に聴覚障害があり、手話で対応して、この方々も調理をされます。楽しみながら、生きる仕事に取り組まれます。

黒崎さん(男性)、自治会長の方は釣りがお好きで、戦争で大変な目にあい、自分一人、どう逃げられたのかと言われて、黒崎さん大阪生まれの87歳、15歳で大阪大空襲を体験し、自分史、戦中戦後の聴覚障碍者の生き方記録し、人間の価値を労働力で決めるのはもちろん障碍者排除になり、祖父母の生きてきた道が希望になればというのです。

黒崎さんは生まれつき聴覚障碍、家からも排除され、学校からも排除、犯罪にも走り、そこで戦争で、障害のために仕事は出来ず、戦争当時の記憶は鮮明にあり、窓の外は炎の海、建物が飴のように歪んでいたのです。

勝楽さん(女性)は創設当初からのメンバーで、ご主人を亡くされ、手作りの人形には、お二人のかなえられなかった夢があり、障碍者は子供を持つことを禁じられ、結婚しても子供は産むなと言われて、夫は断種手術をして、それを受け入れるしかなく、そんな社会を許してはなりません。

立命館の学生さんたちが、戦中戦後、聴覚障碍者のたどった道を聞き、話を聞くのは容易ではなく、B29が来て、大空襲のことなど、学生さんたち、必死に聞き取りをされました。

黒崎さん、平坦ではなかった道を学生さんに伝えて、自分の価値を見出せないのは悲しいと、学生さんたちは理解し、これを他の人たちに伝えたいと言われます。

昔を振り返りたくない、戦争は二度と嫌であり、障害のある方が苦しむ戦争を繰り返さないために、語り継ぐのです。

黒崎さん、こういう障碍者切り捨ては今もあると締めくくられました。

障碍者のある方が安心して暮らせない世界に、未来はありません、ビチビチ政権に戦争をさせてはなりません、以上、サンテレビのニュースの内容でした。



戦後70年を迎えるにあたっての弁護団声明(中国人戦争被害賠償請求事件弁護団・・・) by limitlesslife
転送です。
(さいたま市 石垣敏夫)
戦後70年を迎えるにあたっての弁護団声明
2015 年8月12日
中国人戦争被害賠償請求事件弁護団
団 長 弁護士 小野寺 利孝
中国人強制連行・強制労働事件全国弁護団
山西省「慰安婦」1次2次訴訟弁護団
七 三一部隊・南京虐殺・無差別爆撃訴訟弁護団
旧 日本軍遺棄毒ガス・砲弾被害事件訴訟弁護団
平頂山事件訴訟弁護団
海南島戦時性暴力被害事件訴訟弁護団
遺棄化学兵器被害チチハル事件弁護団
遺棄化学兵器被害敦化事件弁護団
1 中国人戦争被害賠償請求訴訟の成果
本年は第二次世界大戦が終結してから70年の節目の年にあたる。
戦後70年の最後にあたるこの約20年間、私たち弁護団は中国人戦争被害
者の代理人として日本の裁判所における戦争被害賠償請求の訴訟事 件を担い、
数多くの判決を得てきた。それは、被害者の被害と尊厳の回復を図るとともに、
それを加害国たる日本の社会において実現すること によって、日本の社会の反
省と誓いを示し、以て東アジアにおける友好と平和を達成しようと念願したため
でもあった。
私たちの得た判決のうちのあるものは被害者らを勝訴させ、あるものは敗訴
させた。しかし、勝敗の結論如何にかかわらず、多くの判決が、侵 略戦争の遂
行過程における加害の事実と被害の事実を多数認定した(そのうち主だったもの
の概要は別紙「判決が認定した加害と被害の事実の 概要」のとおりである)。
加害と被害の事実を客観的に明らかにすることは、被害者加害者間の謝罪や賠
償、和解の基礎となるものであり、そ れが事実認定に関する最高の公権力機関
たる裁判所によってなされた意義は極めて大きい。
特に日本軍「慰安婦」問題をめぐって、朝日新聞による記事撤回が拡大解釈
され、被害事実自体が存在しなかったかのような誤った論調がみら れる現在、
特に政府が「慰安婦」問題に関して虚偽を述べながらこれを撤回せず維持し続け
るという、信じ難い異常な事態(注)が起こってい る現在においては、裁判所
による事実認定の意義はなおいっそう大きいものである。
また、裁判所が、加害と被害の事実を直視し、解決を促した例も少なくない
(別紙「付言集」参照)。その典型例は、2007年4月27日の 西松建設中
国人強制連行事件最高裁判決(被害者ら代理人は西松訴訟弁護団)であり、これ
を受けて2009年から2010年にかけ、西松建 設と多くの被害者(本人な
いし遺族)との間において和解の成立をみた。被害者団体は、この和解にあた
り、「加害者が事実を認め、深く反省 して謝罪したことは、痛ましい教訓を人
類の記憶として残し、歴史の悲劇を繰り返さないため」に有意義であり、これに
より「人類社会に正義 と希望を見出すことができた」との声明を発表した(別
紙「日本に強制連行された中国人労工聯誼会信濃川分会声明」参照)。このこと
は、加 害者が真摯に反省し謝罪すれば、例え、賠償額等について不十分さを残
したとしても、被害者もこれを受け入れる努力をなし得るし、そのこと が平和
友好の礎となり得ることを示した好例である。
2 日中両国市民による歴史和解と平和への実践
更に、忘れてならないことは、日中両国の市民が、戦争賠償請求訴訟を通じ
て互いに理解と信頼を深め、裁判が終わった後もなお、被害者救済 のために、
また、二度と戦争による加害と被害を繰り返さないために連帯して行動を続けて
いることである。
例えば、遺棄毒ガス被害事件弁護団と日本の支援者は、訴訟活動と並行して
日本政府に対する政治解決要求運動に取り組みつつ、中国で被害者 の健診活動
を行うなどの支援を続けてきたが、こうした医療支援を進める目的で、このた
び、日中両国の民間団体が協力して「化学兵器及び細 菌兵器被害者支援日中未
来平和基金」を設立するまでに至った。また、平頂山事件では、被害者らと日本
の弁護士・市民らが心の交流を育み、 二度と再び平頂山事件の悲劇を繰り返さ
ないための、日本と中国の歴史和解と真の平和友好を願う共同の活動を現在も活
発に続けている(別紙 「戦後70年 平頂山事件を通じて日中の歴史和解を考
える」参照)。
私たちは、こうした両国市民の実践こそが、日本と中国の歴史和解を進め、
国家間の平和と安定を図る推進力であると確信する。
3 日本政府がなすべきこと
過去に日本は、国策を誤り、植民地支配と侵略戦争を遂行し、アジア諸国を
はじめとする各国において甚大な被害を生ぜしめた。また国内にて も甚大な戦
争被害が生じた。そのような国家的過ちに対する痛切な反省と、二度と戦争を起
こさないとの誓いの上にたって、徹底した恒久平和 主義を掲げた日本国憲法に
基づき、平和国家としての歩みを指向してきたのがこの70年間の日本であった。
今、日本がなすべきことは、中国・朝鮮を仮想敵国視し、日本を再び戦争の
惨禍へと導く憲法違反の安保法制を成立させることではない。日本 政府がなす
べきことは、過去の侵略戦争の事実を客観的に認識し、誤りを認め、深く反省
し、被害者に対し、誠実に謝罪することである。その ことが、近隣諸国との平
和友好関係を築き、日本とアジアの真の安全保障を図る上では不可欠であり、日
本国憲法の恒久平和主義の理念を具現 化する道でもある。
私たちはこの思いから、日中両国の心ある人々と手を携えて活動を行ってき
た。今後とも、この思いを抱いて一刻も早い日中の戦後補償問題の 解決を目指
すとともに、アジア諸国民との真の友好と平和のために一層の尽力をなすことを
誓うものである。
(注) 日本軍「慰安婦」問題についての安倍内閣の虚偽答弁 問題
1 第1次安倍内閣は、 2007年3月16日付け「衆議院議員辻元清美君提
出安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する質問に対する答弁書」(内閣衆質
一六六第 一一〇号)において、「(河野官房長官談話と)同日の調査結果の発
表までに政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行 を直
接示すような記述も見当たらなかったところである。」と答弁した。
2 しかし、実際には、上記 1993年8月4日の政府発表「いわゆる従軍慰
安婦問題の調査結果について」に含まれている「バタビア臨時軍法会議の記録」
には、訴追さ れた日本軍人の「判決事実の概要」として、「一九四四年二月末
ころから同年四月までの間、部下の軍人や民間人が上記女性ら(引用者註:
「ジャワ島セラマンほかの抑留所に収容中であったオランダ人女性ら」を指す)
に対し、売春をさせる目的で上記慰安所に連行し、宿泊させ、 脅すなどして売
春を強要するなどしたような戦争犯罪行為を知り又は知り得たにもかかわらずこ
れを黙認した」等と記載されている。これはま さに、上記の第1次安倍内閣の
答弁が「見当たらなかった」とした、「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接
示すような記述」である。
(なお、念のため述べると、被害者を強制連行して「慰安婦」としたという
加害事実は、河野談話発表後も、私たち弁護団が担当した訴訟事件 において、
最高裁判決を含む多くの判決で認定されている。)
3 第2次安倍内閣は、この 「バタビア臨時軍法会議の記録」を河野談話発表
以前に政府が保有していたことを認めた(2013年6月18日付け「衆議院議
員赤嶺政賢君 提出強制連行の裏付けがなかったとする二〇〇七年答弁書に関す
る質問に対する答弁書」(内閣衆質一八三第一〇二号))。
これを認めた以上、2007年の答弁は撤回ないし訂正されるべきことにな
るが、驚くべきことに第2次安倍内閣は上記2013年答弁書にお いて、政府
の認識は2007年答弁書と同じである旨を述べて撤回も訂正もしない姿勢を示
している。
以 上
以下略:
(別紙)判決が認定した加害と 被害の事実の概要
(別紙)付言集
(別紙)日本に強制連行された 中国人労工聯誼会信濃川分会声明
(別紙)戦後70年 平頂山事 件を通じて日中の歴史和解を考える
【中国人戦争遺留問題 解決提 言】
(別紙)日本政府への提言 日 本軍「慰安婦」 問題解決のために
(別紙)中国人強制連行・強制 労働事件の全面解決提言
(別紙)遺棄化学兵器の被害者 に対する人道的支援を求める要請書