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by limitlesslife
December 25, 2012, 1:41 pm
Filed under: 無我即無尽

今こそ「小日本主義」を??日野原重明氏(101)

そこが聞きたい:領土問題 日野原重明氏

http://mainichi.jp/select/news/20121224ddm004070025000c.html

毎日新聞 2012年12月24日 東京朝刊

韓国の元首が竹島に上陸し、北朝鮮はミサイルを放ち、中国機が日本領空を侵せば、日
本では「国防軍」を公約した自民党が衆院選圧勝。国と国が武を張り合う今、101歳
の日野原重明・聖路加(るか)国際病院理事長は、意表外な日本の生き方を説く。【聞
き手・伊藤智永】

◇今こそ「小日本主義」を??日野原重明氏(101)

??領土問題で独特のご意見をお持ちとうかがいます。

◆僕は戦後、ジャーナリストから政治家に転身した石橋湛山(たんざん)が、自民党総
裁選の有名な2・3位連合で首相になって間もなく、脳梗塞(こうそく)で倒れて聖路
加に入院した時の主治医だった。「復帰までどれくらいかかる」と聞かれたので、「2
カ月以上でしょう」と答えたら、「首相たる者、4週間閣議に出られないなら、その資
格はない」と、誰にも相談せず辞職した。後を継いだのが、総裁選で敗れた岸信介だ。
一方、病が癒えた湛山は、16年後に亡くなるまで、中国や旧ソ連を訪れて余生を戦後
の国交回復のために尽くした。

??湛山にヒントがある。

◆僕は親交を得て、湛山の戦前からの著作も読んだ。卓越しているね。頭に染み込んだ

大正デモクラシーの時代、湛山は雑誌「東洋経済新報」で、「一切を棄(す)つるの覚
悟」「大日本主義の幻想」という有名な社説を書いている。ロシア革命に乗じた日本軍
のシベリア出兵、朝鮮の3・1独立運動、第一次大戦後のワシントン海軍軍縮会議とい
った帝国主義の激動期に、「何もかも棄てて掛かるのだ。朝鮮・台湾・満州を棄てる、
支那から手を引く、樺太も、シベリヤもいらない」と、時流の大勢と正反対の論を張っ
た。

??それが今に生かせると。

◆本来、日本の領土は北海道と本州、四国、九州の本土だけで、他はすべて日清・日露
などの戦争を介して獲得した領土だ。沖縄だって元々は琉球王国を接収したものです。
領土問題を考える際、我々はその歴史をまず認識し、その自覚を元に、尖閣諸島や竹島
や北方四島の問題を再検討したらどうか。

??領有権を主張しない?

◆争うのは海底に資源があるからでしょう。(領有権の整理に)あいまいさは残っても
、日中・日韓境界近くの資源は日本が得意な技術を提供して共同開発し、利益を折半し
たらいい。

??大陸国家・中国は、経済大国になるにつれ海洋への軍事圧力を強めています。

◆湛山は帝国主義の時代に、領土・勢力拡張政策が経済的・軍事的にいかに無価値であ
るかを論証し、領土は小さい「小日本」でも、「縄張りとしようとする野心を棄つるな
らば、戦争は絶対に起こらない。国防も用はない」と喝破した。日本が軍備を完全にな
くせば、どこの国が攻撃しますか。湛山は「道徳的位置」の力と言っている。

??無防備で対処する?

◆そう、裸になることよ。

??沖縄の米軍基地も……。

◆サイパンかグアムへ移す。資源もない丸裸の沖縄なら、世界の非難があるのに、誰が
手出しできますか。できやしない。

??自衛隊は?

◆専守防衛に徹し、海外派遣は災害の救助に限定する。

??旧社会党の非武装中立論に似てますね。しかし、あれは非現実的な政策だったとし
て、歴史的に否定されました。

◆よく似ているけど、社会党は中途半端だった。もっと徹底的に考え、徹底してやるん
だ。私は今また、そういう運動を世界中に起こしたいよ。ドイツの哲学者カントが晩年
、「永遠平和のために」という本を書いたでしょ。そこで「非戦」という思想に到達し
ている。休戦協定や平和条約で「不戦」を取り決めるだけでは不十分なんだ。

◇愛がない政治・外交

??領土には心の問題も絡みます。韓国人にとって竹島は、植民地化の記憶と重なる歴
史認識問題のシンボルです。

◆日本側が純粋な心を示して解きほぐすしかない。それが愛というものよ。

??必要なのは愛、だと。

◆愛のマントの裏は真っ赤な血で染まっていて、苦しいことがある。愛の徹底には犠牲
がある。寛恕(かんじょ)。自分が自分の過ちを許すように、相手の心もおおらかに許
す。今の政治や外交には、愛がないね。損得条件の話ばかりで、精神がない。

??排外的なナショナリズムが勢いづいています。

◆日本も多民族国家になることが必要だ。中国、韓国、米国、インドなど世界中の人た
ちと血が混じり合っていかないと。民族のよろいを脱ぎ捨てて、裸になる。大和魂だけ
言ったって、世界には通じない。

??小日本主義には、経済成長否定かと反発もあります。

◆湛山の「小国主義」は、国内に縮こまるという意味では全然ない。外に領土や軍事力
を広げるのでなく、人材をどんどん輸出して世界に人も心も開いていく。日本の資源は
人間だから。帝国主義時代に、「(植民地主義の)小欲に囚(とら)われ、(平和貿易
立国の)大欲を遂ぐるの途を知らざるもの」と看破したんだから、偉いもんだ。全然古
びていない。むしろ、今の政治の世界にこそ現れてほしい。

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■ことば

◇石橋湛山

1884?1973年。戦前を代表するリベラル派言論人。元首相。早稲田大で哲学を
学び、新聞社を経て東洋経済新報記者。通勤時に経済学を独習。敗戦直後「日本の前途
洋々たり」と論じ、靖国神社廃止を主張。第1次吉田内閣の蔵相としてデフレ抑制政策
を推進した。

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■人物略歴

◇ひのはら・しげあき

1911(明治44)年、山口県生まれ。キリスト教牧師の家庭に育ち、京都大学大学
院修了(医学博士)。聖路加国際病院内科医長、院長など歴任。民間初の人間ドックを
開設し、予防医学や終末医療などの功績で文化勲章受章。皇室を崇敬する。

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コメント:千里の馬を見る眼を持つ者はそれだけ修行している。共に殻を捨て赤心を以って生きるべし行くべし。(小日本では無く無日本・無我の無尽)
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