Global Ethics


by limitlesslife

みなさま

 

わたしの属する「地球システム・倫理学会」が東日本大震災被災地沿岸部で進む「巨大コンクリート防潮堤建設の見直しを求める緊急声明」を出しましたので転送します。

ご一読くだされば幸いです。

 

http://www.jasgse.com/

 

巨大コンクリート防潮堤建設の見直しを求める  2013730

2011年3月11日に発生した東日本大震災の後、その復旧・復興過程で、被災地海岸線に最大十六メートルの高さ(最大底辺八〇メートル)の防潮堤を造ることが計画され、すでに一部着工されています。

この計画と実施が、地元住民の考えや生活形態、地域のあり方、将来構想などを充分に組み込み検討することなく進められていることに多くの関係者が疑問を抱いています。

とりわけ、一律にコンクリートで防潮堤を築くことは、海と共に暮らしてきた沿岸部地域住民の親水・親海感を分断し、森・里・海のいのちの循環を断ち切るものではないかという強い懸念が寄せられています。

地球システム・倫理学会では、このような、一律コンクリートによる防潮堤の築造に対して反対の意を表するとともに、これまでの親水・親海的な暮らしと民俗の知恵の再検証に基づく地域住民主体の防潮・防災構想の再構築を国・県およびすべての関係者に求めます。

「緊急声明」を出すに至った経緯

2013年8月3日 地球システム・倫理学会

(1)2013年7月27日(土)午後4時から午後6時まで、麗澤大学東京研究センターにて開催さ

れた研究例会で「緑の防潮堤をめぐって」というパネルディスカッションを行った。司会は東北大

学大学院教授の安田喜憲氏、パネリストは宮城県仙台市輪王寺住職の日置道隆氏、京都大学名誉教

授の田中克氏、国土交通省水管理・国土保全局海洋室長の五道仁実氏であった。

(2)その際、宮城県の仙台湾周辺から気仙沼にかけての海岸部に構築されつつある、コンクリー

ト製の巨大防潮堤については計画を見直すべきであり、宮脇昭先生が主張されている「緑の防潮堤」

の建設について検討すべきであるとの意見が多く寄せられた。

(3)この研究例会を受け、2013年7月29日・30日に服部英二会長はじめとする有志の理事らが、

蓼科高原にて合宿(蓼科セミナー)を行った。その際、学会として「巨大コンクリート防潮堤建設

見直しを求める緊急声明」を出すべきであるという提案がなされ、声明の文案が作成された。声明

の文案を作成したのは、服部英二(地球システム・倫理学会会長、麗澤大学比較文明文化研究セン

ター客員教授)、板垣雄三(東京大学名誉教授、地球システム・倫理学会協賛会員)、佐々木瑞枝(武

蔵野大学名誉教授、地球システム・倫理学会理事)、鬼頭秀一(東京大学大学院教授、地球システ

ム・倫理学会常任理事)、鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授、地球システム・倫

理学会常任理事)、青木三郎(筑波大学大学院教授、地球システム・倫理学会理事)、犬飼孝夫(麗

澤大学教授、地球システム・倫理学会理事[事務局次長])の7名である。

(4)「巨大コンクリート防潮堤建設見直しを求める緊急声明」(案)については、7月27日(土)

のパネルディスカッションの司会者およびパネリスト、地球システム・倫理学会の理事・評議員に

提示し、理事・評議員の賛同を得た後に学会からの緊急声明として発信することになった。

http://www.jasgse.com/reikai/20130727/20130727poster-v3.jpg?attredirects=0

8・9 鎌田東二拝