朝日放送キャスト 敗戦70年、大阪での幻の原爆開発 Inbox x Kouichi Nagaoka via post.freeml.com Oct 22 (1 day ago) to uniting-peace  永岡です、朝日放送のニュース「キャスト」で、敗戦70年、日本における原爆開発の、負の側面が取り上げられました。  1943年に、日本も原爆開発を意図し、指導者の仁科博士の名を取り、二号計画として進められましたが、しかし東京大空襲で研究拠点が破壊され、大阪大学を拠点として研究していました。これについて、大阪の闇に埋もれた歴史を調べておられる、藤井さん(61歳)が探究されました。  これに関わった、現名古屋大名誉教授の福井崇時さん(72歳)、当時、ウラン濃縮装置の開発を担当されました。これは、巨大な熱の塔で、ご存知のように、ウランには核分裂するウラン235はわずか0.7%、ほとんど核分裂しないウラン238であり、これはウラン(235と238の混じったもの)を気化させて、するとわずかに軽い235が上に行く、この作業を繰り返すもので、しかし番組にはありませんでしたが、1回の作業では、原爆用のウランにはならず、この作業を何万回!繰り返さないといけないのです。  …で、福井さん、当時は学生でしたが、この作業の主役をやらされたのです。もちろん開発はされず、それもそのはず、日本の原爆開発はわずか数十人でやり、その上日本は空襲の元、ところがアメリカはマンハッタン計画を12万人の研究者と、当時の日本円で100億円の予算でやったのです。  そして、敗戦後、原爆開発のことがばれたら一大事と、福井さん、このウラン濃縮の試験設備を大阪の土佐堀川に捨てたのです。そして、番組スタッフが、土佐堀川に70年前に捨てられた核開発設備がないか探したものの、もちろん見つかりません。  福井さんは、自分のようなものが第一線で研究しており、これは成功しないと言われて、そして藤井さんも、大阪の負の歴史を語られました。  スタジオで、大谷昭宏さん、福井さんよく話してくださったと言われて、日本の、負の歴史を語られました。  これ、私の専門の一つが分離・精製であり、補足すると、物質の分離は、物理的・科学的な性質が違うとそれにより分けられて、典型的なのが、物質が液体から気体に変わる温度の差を利用する蒸留で、石油精製など多岐に使われますが、ウラン235と238は物理的・科学的性質は全く同じで、重さしか違いがなく、分離するのは大変で、この、福井さんのやられた方法でやるなら、広島型原爆(TNT火薬換算16000トン)の濃縮ウランを作るのに、小出先生の試算では、実にTNT火薬5万トン!ものエネルギーが要ったのです(原発と憲法9条より)。これは遠心分離器の開発された今も、基本的には同じです。  ところが、広島で燃えたウランはわずかに800グラムで、つまりウランはTNT火薬の、同じ重さなら200万倍!の破壊力があり、これこそが核エネルギーの本質で、そして広島型原爆の破壊力は、東京大空襲でB29が300機で落とした爆弾の約10倍、広島型原爆と同じ破壊をTNT火薬換算でするなら、B29が3000機以上要り、実質不可能です(300機のB29を空母から飛び立たせるのに数時間かかりますから)。  この破壊力を目指して、世界各国が原爆開発を第2次大戦時にやったものの、これだけのエネルギー=予算のかかる事業は、予算的な余裕があり、かつ本土が戦場にならなかったアメリカだからできたもので、日本は敗戦後、核開発施設を一切破棄させられましたが、しかし他方、核の平和利用の美名の元、核兵器の開発に必須の技術を持っています。中国が、日本は核兵器開発をしていると言うのは当然です。 (そして、アメリカが70年前に、原爆開発に要したお金は天文学的な額で、それを、広島と長崎に落としてその威力を見せつけて、戦後の覇権を握れてようやく元が取れたのであり、もし大日本帝国が原爆投下前に降伏していたら、アメリカは財政破綻していた可能性もあると私は思います。つくづく、大日本帝国の指導者たちはアホであり、そして、今同じことを安倍政権がしているのです)  そして、核エネルギーは、それを利用するのに、ウラン濃縮に、それを燃やして出るエネルギー以上の手間がかかり、もちろんこれは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出すのも同じで、核に平和利用などないのです。  以上、キャストの内容でした。  なお、95年に東大阪で起こった火災で女児が亡くなった件、母親他が保険金目当てとして逮捕され、無知懲役となったものの、再審になり、大阪地裁は再審を認め、しかし大阪地検は抗告し、大阪高裁の決定が明日出て、これは朝日放送、関西テレビ、毎日放送ともに取り上げました。これは、被疑者の自白が決め手となったのですが、しかし現行憲法では、自白は刑事事件の証拠とならない=拷問の禁止、は、私も中学校で習いました。  これについて、関西テレビのワンダーで、大阪国際大の谷口真由美さんは、これを防ぐには取り調べの可視化が必要で、警察・検察はいやがるが、これをしないと、冤罪は無くならないと言われました。  冤罪の甲山事件の被害者の方が、日本は冤罪大国で、その原因が、昭和天皇の戦争責任を問わなかったからと言われます。そして今、原子力マフィアは福島事故の責任を問われず、新たな「敗戦」なのです。  以上、キャスト他の内容でした。

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