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 「森友学園」(学舎の深層:上:人脈着々・中:昭恵氏と「蜜月」) by limitlesslife

 (学舎の深層:上)保守に傾倒、人脈着々 「森友学園」籠池夫妻、逮捕 2017年8月1日05時00分

 「森友学園」前理事長の籠池泰典容疑者(64)と妻の諄子容疑者(60)が31日、詐欺の疑いで大阪地検特捜部に逮捕された。国有地売却問題を追及していた地元市議は改めて背景の解明を求めた。▼1面参照

籠池夫妻は午後1時半ごろ、大阪地検大阪市福島区)に向かうため、家族が運転する車で自宅を出発した。集ログイン前の続きまった報道陣から「前回(の事情聴取時)は黙秘でしたが、今回は何か話しますか」などの質問が飛んだが、何も答えずに車に乗り込んだ。

午後2時15分ごろ、籠池夫妻が乗った車が到着すると、ニットを着た諄子容疑者が降り、手提げ袋を持った泰典容疑者も続いた。

関係者によると、泰典容疑者は出頭前、知人に「帰ってきたらまた囲み(取材への対応)をやるのかな」「聴取が終わってから決めましょう」などと語り、いつもと変わった様子はなかったという。

大阪地検は改めて籠池夫妻宅を家宅捜索。午後8時ごろ、係官ら約10人が到着し、玄関先で押し問答となり、捜索令状を見た家族が読み上げるなどのやりとりがあった後、約30分後に係官らは段ボール箱などを持って屋内に入った。

大阪地検では午後8時15分から山本真千子特捜部長が報道陣の取材に応じた。逮捕容疑などについて質問が相次いだ。国有地売買をめぐる財務省近畿財務局職員による背任の疑いに関する問いに対しては、「捜査中です」と即答した。

■「制度の悪用だ」「本筋と無関係」

「(制度が)悪用されたということ」。逮捕容疑が国土交通省の補助金にからむものになったことについて、同省幹部は淡々と話した。「全額を返しても違反でなくなるわけではない」

一方、国有地を森友学園に不当に安く売った背任容疑で近畿財務局の職員(氏名不詳)を大阪地検に告発した大阪府豊中市の木村真市議は「逮捕容疑は本筋と関係なく、付随して浮上した問題に過ぎない」と指摘。「近畿財務局強制捜査や、安倍昭恵首相夫人の事情聴取をしっかりするべきだ」として背任容疑での捜査に期待を寄せた。

■小学校開校へ「今しかない」

教育勅語の奉唱」「軍歌・戦時歌謡の類の斉唱」「伊勢神宮参拝旅行」「自衛隊行事への参加」――。

森友学園が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)で実践された教育の中身だ。

幼児教育だけでなく、連続性のある教育が必要だ」。学園前理事長の籠池泰典容疑者は、8年ほど前にそんな思いから小学校の新設に動いたと、周囲に話していた。

その小学校の名誉校長だった安倍晋三首相の妻・昭恵氏も、塚本幼稚園での講演会で「ここの幼稚園だけで終わっていくのはもったいない」と呼応した。

復古色が強い、このような教育を引き継ぐ小学校の建設用地として、大阪府豊中市の国有地が、鑑定価格より8億1900万円安い1億3400万円で学園に売却された。

<新宗教が転機> 1953年2月、泰典容疑者は四国・高松で生まれた。逮捕前の本人への取材によると、一族は海運会社を営んでいた。地元の住民に話を聞くと、会社は瀬戸内の島々に生活用品を運び、盛んなころは、船が発着する高松港の一角が「籠池」と地名のように呼ばれていたという。

父の代に事業が行き詰まり、一家は高松を離れた。小学生だった泰典容疑者は親戚に預けられるなど、兵庫や大阪を転々とした。

77年に奈良県庁に就職。2年後に森友学園創始者の森友寛氏の娘、諄子容疑者(60)と結婚した。

妊娠、出産にまつわる諄子容疑者の体調不良により、「精神的な支え」を求めていた時、新宗教「生長の家」と出会った。病と心のあり方の関係を説く生長の家は当時、「愛国」をうたい、政治運動もしていた。「日本について思いを致すようになった」のはこの頃だと泰典容疑者は振り返る。

84年に県庁を退職。森友学園関連の別法人が運営していた幼稚園(大阪市住之江区、休園)で10年ほど修業し、95年に寛氏が亡くなると、塚本幼稚園を運営する森友学園の理事長に就いた。

2000年代は、教育の目標に「日本の伝統と文化の尊重」や「愛国心郷土愛」を盛り込んだ教育基本法改正運動に没頭し、園児に教育勅語を素読させるなど、保守的な傾向をさらに強めていった。

<政治家と接触> 保守系の政治家とのつながりも深めていった。寛氏が支援していた大阪府議らとの付き合いは以前からあったが、国会議員や閣僚経験者にも次々と接触。保守活動家の男性によると、幼稚園を活動に伴う会合の会場として貸す代わりに、鴻池祥肇・元防災担当相らへの講演依頼の橋渡しを、たびたび頼まれたという。

「思考的な蓄積や人脈ができてきた。今しかない」。09年ごろ、泰典容疑者は保守人脈から寄付を募りつつ、小学校開校へ動き始めた。著名な政治家に面会できると、必ず一緒に写真に納まった。もちろん、昭恵氏との写真もある。男性はこんな行動を、「まるで自分に箔(はく)をつけているように見えた」と表現した。

森友学園を巡る一連の問題では、安倍首相の夫人である昭恵氏との関係を役人が「忖度(そんたく)」し、国民の財産である国有地が大幅に値引きされたとする疑いが浮上した。捜査はまだ、始まったばかりだ。

刑事事件に発展した森友学園疑惑。小学校用地として、国有地が格安で売られるまでの経緯を探る。

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(学舎の深層:中)昭恵氏と「蜜月」、国に誇示

2017年8月2日05時00分

 「これは頂いたものだから。返しておかないと」

東京都議選の投開票を翌日に控えた7月1日、JR秋葉原駅前。籠池容疑者が、安倍晋三首相の登場を待つ群衆の中に現れた。

報道陣に「100万円」の札束を見せ、応援演説を始めた首相に叫んだ。「渡したものは渡したと言えっ!」

学園の小学校建設計画への寄付とログイン前の続きして、首相の妻の昭恵氏から100万円を受け取ったとする籠池容疑者。一方、昭恵氏はフェイスブック上で寄付を全面的に否定している。

■「お手伝いを」

2月に国有地の格安売却問題が明るみに出る以前、双方の関係は「蜜月」とも呼べそうなものだった。

学園が経営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)で昭恵氏は少なくとも計3回講演し、2015年9月には名誉校長に就いた昭恵氏が「素晴らしい小学校ができる」「籠池園長、副園長の熱い熱い教育に対する思い、お手伝いできれば」と述べた。翌10月の運動会で学園は園児4人に「安倍首相がんばれ」と連呼させ、「安保法制国会通過よかったです」と声をあげさせた。

接点はどこで生じたのか。籠池容疑者の説明によると、第2次安倍政権が発足する12年12月より前に、塚本幼稚園のPTA役員から昭恵氏を紹介された。14年に入ると籠池容疑者は昭恵氏に小学校の計画を説明。昭恵氏は「主人に伝えます」などと応じたと話す。その後の14年4月ごろ、昭恵氏を建設予定地に考えていた大阪府豊中市の国有地に案内した。

■交渉細かく報告

15年5月、10年以内の売買を約した国有地の定期借地契約を交わすと、学園は汚染土やコンクリートがらなどの除去に着手した。

容疑者夫妻は、国有地取得をめぐる財務省近畿財務局との交渉を細かく昭恵氏側に報告。定期借地契約の期間が延ばせないかを探るため、籠池容疑者が昭恵氏の携帯電話にメッセージを残した後の15年11月、昭恵氏付の政府職員から財務省に照会した結果、「これ以上の長期定借は難しい状況」と書かれたファクスが届く。「昭恵夫人にもすでに報告させていただいております」とも書かれていた。

籠池容疑者が国有地から「新たなごみが見つかった」と国に告げたのは16年3月11日。同15日、籠池容疑者は財務省国有財産審理室長と会い、昭恵氏らの名前を出しつつ、対応を求めた様子を録音した。同24日には借地契約から買い取りへの変更を要求した。そして16年6月、鑑定価格から8億1900万円を差し引いた1億3400万円で、売買契約が結ばれた。

籠池容疑者は逮捕前、「昭恵夫人に名誉校長になって頂き、ある時期からスピーディーに物事が動いた」と話した。「大きな扇風機が入って『どごーん!』いう感じやと思う」

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