核兵器の非人道性に関する共同声明

 核兵器の非人道性に関する共同声明

皆さま

先ほどNPT再検討会議の全体会合において、コスタリカが144カ国を代表して核兵
器の非人道性に関する共同声明を発表しました。
https://reachingcriticalwill.org/images/documents/Disarmament-fora/npt/revcon2022/statements/22Aug_HINW.pdf

(ただし、144カ国という数字は発表直前のカウントで、もしかすると数カ国増
えているかもしれませんのでご注意ください。)

同種の声明は、2015年のNPT再検討会議の際に、オーストリアによって159カ国を
代表して発表されています。今回の声明は、このときのものを踏襲しています。
https://reachingcriticalwill.org/images/documents/Disarmament-fora/npt/revcon2015/statements/28April_AustriaHumanitarian.pdf

今回名を連ねた144カ国はすべて非核兵器国で、その中には日本も含まれます。
核の傘下国として今回名を連ねた国は、日本のみでした。
2015年にはNATOからノルウェーやデンマークなど数カ国が連名していましたが、
これらの国は今回は連名しませんでした。

NATO諸国が今回連名を見合わせた理由として、「It is in the interest of the
very survival of humanity that nuclear weapons are never used again,
under any circumstances」という文の中の「under any circumstances」という
箇所が核抑止力を否定するものだという見方があるようです。ただ、2015年のと
きにはこれと全く同じ表現がありました。ですので、単に表現上の問題というよ
りも、NATO諸国による核兵器の非人道性や禁止条約の運動に対する警戒感がある
と思われます。ICANとしては、今回賛同を見合わせた国々の政府や議員に対して、
その理由についてきちんと説明するように、働きかけを展開していきます。


昨日お送りした「NPT再検討会議――最終文書に向けて注目すべきこと」は、最
終文書案が出る前に書いたものでしたが、ニューヨークの8月22日付で、最終文
書案が公表されました(https://reachingcriticalwill.org/images/documents/Disarmament-fora/npt/revcon2022/documents/CRP1.pdf)。
これを受け、昨日の文章上に、最終文書におけるパラグラフ番号を追記しており
ますので、ご参照ください。
https://kawasakiakira.net/2022/08/22/finalweeknpt2022/
川崎哲


川崎哲
Akira Kawasaki
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-13-1 B1
ピースボート
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kawasaki@peaceboat.gr.jp
ピースボート
http://www.peaceboat.org
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)
http://www.icanw.org
議員ウォッチ
https://giinwatch.jp

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