世界はこう見る:集団的自衛権 ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センター所長、ワレリー・キスタノフ氏

毎日新聞 2014年07月13日 東京朝刊

 ◇日米軍事強化を懸念

ロシアは、日本の集団的自衛権行使容認による日本と米国との軍事関係強化を警戒している。日米にとって第一段階の脅威は中国と北朝鮮だが、米国はロシアの軍事ポテンシャルも考慮しているに違いない。

日米同盟は事実上、「東のNATO(北大西洋条約機構)」としての役割を果たしつつある。米国は欧州でNATOをロシアへの圧力に利用している。日本との軍事面での協力が強化されれば、米国にとって極東でロシアに圧力をかけるための良い「てこ」となるだろう。

ロシアが最も懸念しているのは、日米共同のミサイル防衛(MD)だ。イージス艦を保有する日本のMD能力は高い。日米MDが強化されれば、米国はオホーツク海のロシア潜水艦から発射されるミサイルを飛行中に破壊できる。これはロシアの核戦力にとって脅威だ。この懸念は、昨年東京で初めて行われた日露外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)で日本側に伝えられた。

ロシアは中国や韓国と異なり、安倍晋三首相に対し「タカ派でナショナリスト」というレッテルをはって批判していない。日露は安全保障問題を冷静に協議し、共通点を見いだすべきだ。【聞き手・田中洋之】=随時掲載

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