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2015年8月12日
歴代首相らも次々に安保法案反対に立ち上がった。
マスコミOB51人が呼びかけ人となる「マスコミ九条の会」が、中曽根康弘氏以降の存命歴代首相経験者12人に「安倍首相に対する提言」を要請。11日、回答があった細川護熙、羽田孜、村山富市、鳩山由紀夫、菅直人の5氏の提言書を公表した。
連日、高校生から高齢者まで幅広い国民が安保法案に「NO!」を突き付けている。「マスコミ九条の会」は「危機を一番鋭く感じているのは、戦後一貫して平和主義の維持に最高責任を負ってきた歴代首相であろうと気づき、現役首相に暴走を止めるよう率直な提言を求めた」とした。
細川氏は文書で「憲法前文に『政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し』と述べられているように、かつての大戦は歯止めのない政府の行為によってもたらされ、その反省の上に今日の日本があることを忘れてはならない」と訴えた。
羽田氏は「9条は、唯一の被爆国である日本の『世界へ向けての平和宣言』であり、二度と過ちを繰り返さないという国際社会への約束事」とし、「安倍総理から日本を守ろう」と結んだ。村山氏は「国民の声も無視して力で押し通し、法案さえ通れば最後は世論も収まると甘く見ているが、こうした国民軽視の姿勢は許せない」とバッサリ。
鳩山氏は「『国民の理解が進んでいない』というより、『国民の理解が進むほど反対が増える』と理解するべき」と斬り捨て、菅氏は「国民や日本の将来よりも亡くなった祖父の思いを優先する安倍総理の政治姿勢は立憲主義に反する」と批判した。
提言書は同日、安倍首相にも郵送された。自民党の元首相からの回答はなかったというが、安倍首相はこたえているハズだ。
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