永岡です、第158回ラジオフォーラム、今週はジャーナリストの今西憲之さんの司会で東京から放送されました。
今週のゲストはジャーナリストの青木理(おさむ)さん、この前ミヤネ屋のコメンテイターを解任されたところであり、ノンフィクションを担当されて、前半では、昨年強行採決された戦争準備法案((c)牧太郎さん)の新聞報道を振り返り、安倍政権下でのメディアの二極化、安倍政権に批判的なものと、擦り寄るものがあり、昨年8月30日の官邸前12万人デモの翌日の新聞、青木さんは、これがメディアの死んだ日、戦後ジャーナリズムの汚点と言われます。日本のメディアのあり方を語られます。
前半のお話、青木さんテレビやラジオ、週刊誌でお馴染みであり、66年長野生まれ、小出先生も長野におられて、長野は夏でもエアコンも扇風機も要らず、しかし冬は厳寒と言われて、高校まで長野、慶應→共同通信、今西さんと、オウム事件、阪神・淡路大震災などに関わった世代であり、フリーになったのは、組織にいると管理職になり、世界のメディアでも、管理職=現場から離れるので、青木さんは現場の取材を続けたく、現場にこだわられて、2015年は現場が動くものであり、7~9月の戦争準備法案、巨大デモがあったのにマスメディアは報じず、8月30日は青木さんも直接取材されて、数万のデモなのに、翌日の新聞は、東京新聞は1面トップ、朝日、毎日も大きく報じ、しかし、異様なのは特定のメディアが無視して、産経はそれなりに書いて、シールズを公安から話を聞いて(笑)書いたのに、読売はその後の数百人の賛成デモとともにベタ記事であり、青木さんは社論が戦争準備法案に賛成でも良いが、事実を報じない、外国のメディアも報じたのを無視するのはメディアの自殺行為で、読売はデモを報じなかったので、シールズを書かず、青木さんは戦後メディアの不祥事の最悪、メディアの役割は権力者の監視であり、これを踏まえて意見が違うのではなく、権力の応援団、権力とともに歩むメディアが新聞、テレビの半分であり、以上であり、これはもちろん第2次安倍政権によるもので、青木さん、安倍政権ほど強引なメディア誘導をしたものはない、NHK支配、朝日叩き、メディアに圧力etcは安倍政権が初で、しかしこれは政権だけの責任ではなく、政権はどこの国でもメディアをコントロールしたいもので、そうしたら社会の自由度は失われて独裁政権になり、日本も過去は政権がメディアをコントロールしたくてもせず、安倍政権は権力者の欲望に忠実で、問題はメディアがそれに抗せず従っていることであり、今西さんも、メディアが安倍政権にポチのようにゴマすり合戦と言われて、青木さんは読売が深刻であり、読売は保守でも過去はこんなにひどくはなく、批判するときはちゃんとやり、小泉靖国参拝時はナベツネ氏が批判したのに、今回は戦争準備法案も不特定秘密隠蔽法も賛成して、その結果メディアの半分が賛成し、世論が割れているように見えるのが問題で、「読売が日本のメディアを悪くしている」と批判されました。
小出裕章ジャーナル、今週の小出先生のお話、今西さんが新年おめでとうと言われても、素直には小出先生おめでとうではないと言われて(おめでたいのはどこから総理の頭の中だけかな?)、福島事故で移染により出た核廃物の中間貯蔵地、福島原発の双葉町、大熊町に予定されて、今西さんも予定地を取材されて、すさまじく高い放射線量と指摘されて、小出先生は今西さんだけでなくマスメディアの記者も現場で取材せよと言われて、今西さん、線量計の数値がみるみる上がり驚いたと言われて、地元では中間ではなく最終貯蔵になると危惧されて、小出先生は必ず最終貯蔵になる、中間で終わるわけはない、30年後どこかが引き受けるわけはなく、政治家や官僚は本当にデタラメなことをすると言われました。
移染による核廃物は福島だけでなく、周囲(宮城、茨城他にもある)にもあるのに、全部双葉町、大熊町に入れられる危惧もあり、しかし核廃物は一カ所にすべきか、小出先生は一カ所にまとめるべきで、しかし日本政府は県単位にやって弱いところが狙われて(沖縄に米軍基地が集中するのと同じ)、福島に他の県のものも押し付けられて、しかし小出先生は、放射性物質はまとめて管理すべき、これは民有地に押し付けるのではなく、東電の所有物で、東電の敷地で管理すべき、本来は福島第1原発に戻すべきだが事故処理のために困難で、なら、福島第2原発(第1の南15km)の敷地で保管すべきと言われるのです。
小出先生は核廃物を一カ所で管理すべきと言われて、小出先生は職場で過去に放射性物質の管理をして、一カ所で厳重に管理しており、これを福島でもやるべきで、政府は30年で減ると言うものの、もちろん減らず、短い寿命のものが無くなっても一番多いセシウム137が残り、半減期30年と寿命が長く、減らない、今猛烈な放射線を出して、移動すら困難であるのです。
地下深くに埋める地層処分を政府が画策して、使用済み核燃料も政府は検討しているものの、小出先生、日本政府は生み出した核廃物の処理に困り、核廃物は10~100万年!の保管が必要(100年ではない!30万年前、神戸の六甲山が海の中なのを考えてください!)で埋め捨てには小出先生反対で、政府は埋め捨てにさせてくれる場所を見つけたら後は野となれ山となれ…が政府のやり方なものの、そんなものを引き受ける自治体はもちろん日本にないので、日本政府は強権的に押し付けることになり、そして「福島が中間貯蔵施設を受け入れたら、そこが最終処分場=日本中の核廃物を押し付けられる」ことになり、もちろん、核廃物の処理法はなく、そんなことをやってはいけない、処分できない核廃物を生み出す原発を止めるべきなのです、以上、今週の小出先生のお話でした、やり取り全文は以下にあります。
http://www.rafjp.org/koidejournal/no158/
ここで音楽、平和を願う沖縄の人たちの思い、ディアマンテスの、片手に三線を、です。これは、ユーチューブにライヴ映像がありました、ぜひ聞いてください!
https://www.youtube.com/watch?v=Hj3j_EqboUY
後半は、不特定秘密隠蔽法((c)石井彰さん)とメディアのことです。メディアを語るに避けて通れず、秘密隠蔽法の成立で、青木さんの取材ではこれに当たるものはなく取材に甚大な影響はないものの、秘密隠蔽法は善意の情報源、原発や軍事関係の内部告発に刑事罰であり、これで情報が出てこない+新聞、テレビも情報を漏らせとしたら罰せられて、青木さんも決死の内部告発を受けたとして、原発の問題を受けても、本社に報告したら、今までなら記事になったのに、これはデスクがこれが不特定秘密になるとして握りつぶす、これでがさ入れ、記者や会社の逮捕になる可能性があり、より怖いのは、捜査当局が情報源を探り、情報源が知られてしまうのが一番怖く、新聞社も、特定秘密(実質は不特定秘密)になるとしたら、委縮、ネタ元も委縮し、メディアが恐れるのは、もう起きていると言われました。
今西さんも福島原発の取材をされて、情報源が喋らなくなったと指摘され、そのため東電の大本営発表に頼ることになると言われて、沖縄の問題もあり、青木さん、不特定秘密隠蔽法は警察官僚が隠したいとして、アメリカの情報を守る大義名分で作り、75%の米軍基地のある沖縄、米軍の作戦、辺野古の情報もこれで隠されると言われました。
辺野古埋め立ては、沖縄だと大きく報じられるのに、東京、大阪では報じられず、これは安倍政権のメディア弾圧が関係しているのかと今西さん言われて、青木さん、東京の機動隊を沖縄に投入する意味(沖縄県民が暴力にさらされている)について、東京のメディアは鈍感であり、去年青木さん翁長知事にインタビューして、翁長氏は過去には辺野古に理解を示し、翁長氏は沖縄の保守の重鎮であるのに、なぜ変わったかと青木さん聞かれると、本土が変わった、本土の保守=東京の自民党が変わり、過去の自民は沖縄には配慮していたのに、戦後70年の、日本社会の守っていた矜持が安倍政権で無くなり、高校の歴史教科書から、沖縄の集団自決に日本軍が関与したことを削除したことに怒り(2006年)+サンフランシスコ講和条約の日を主権回復の日としたことに怒り、これは沖縄切り捨ての日なのに、これを祝う無知なセンスに翁長氏ブチ切れて、安倍政権はダメだ、過去の自民党政権のような沖縄への理解はなく、日本の歴史改竄、極右化への危惧があり、沖縄の辺野古への抵抗は、日本社会全体への抗議行動であると言われるのです。
ところが、安倍政権は強権的であり、自由にものが言えなくなると今西さんも言われて、青木さん、角度を変えて見たら、今の総理総裁はつまらない、青木さんAERAで安倍総理の祖父(父方)、父について安倍家三代を連載し、祖父は翼賛選挙の推薦を受けずにやった立派な人であり、裸一貫でやり、父も戦時中に特攻に取られるところを、毎日新聞に入り政界に入り、祖父と父は面白いのに、これはすごいと言うエピソードが出てくるべきで、今西さんも小泉氏を取材して面白く、しかし青木さん、安倍晋三総理を取材しても面白くなく、政界の1/4は世襲、自民の30%は世襲、閣僚だと半分!が世襲=劣化コピーになり、青木さん、なんでこんなにつまらない人が総理になっているのか、今の日本への危機感もあり、メディアもちゃんとやるべきなのに怯える、擦り寄るのに、青木さん怒られて、今西さんもメディアが結束して立ち向かうべきと言われました。
みんなジャーナル、元NHK職員で、元岐阜県御嵩町長の柳川喜朗さん、委縮するNHKについて語られました。柳川さんは96年に地元の産廃処分場を巡り襲撃された方であり、NHKのBPOの問題、クローズアップ現代の出家詐欺のことについて、NHKは取り上げたもののヤラセで、BPOは批判したものの、柳川さんはひどい内容で、柳川さんが現場にいた頃と異なり、番組に何重にもチェックがあり、裏を取るなどのチェックをして、試写もしてチェックすべきなのに、作る立場では怖く、これを説明すべきなのに、柳川さんの現役時と違うのです。
青木さんも、揉め井体制でどうかと質問されて、最近のNHKについて聞かれて、柳川さん、NHKだけでなく報道が委縮して、もっとけじめ良くやるべきで、相手の反論、批判、圧力に耐えられるニュースをすべきであり、今のような政治情勢ではすべきであり、しかし新聞だと論が先に来て、事実報道が二の次になり、ファクトファースト、事実第一を徹底すべきと言われました。
柳川さんは御嵩町で襲われて、これは未解決事件になり、被害者としては殺人は時効がなくなったのに、殺人未遂で時効になったと言われて、暴力に屈せず、間違っているならみんなで声を上げようと柳川さん言われて、これは今西さんも大事と言われて、柳川さん、自民内で異論が出ず、自民にはいろいろな意見があったのに、派閥の効用も過去にはあり、今は異論が出ず、米軍、消費税でも簡単にまとまり、呆気に取られて見ているが、議論すべきと言われました、以上、柳川さんのお話でした。
今週のラジオフォーラム、今西さんリスナーのメッセージ、第2次大戦時の大本営発表で日本は間違い、これが大事と指摘され、青木さん、2015年には水木しげるさんや野坂昭如さんなど戦中を知っている人たちが亡くなられて、戦争体験の声をちゃんと伝えないと、2016年は大変なことになると締めくくられました、以上、今週のラジオフォーラムでした、この内容、私に無断で、いくらでも拡散してください!メディアを弾圧する安倍政権の好き放題にさせたら、日本は、そして世界は破滅です!
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