永岡です、TBSラジオの、荒川強啓デイ・キャッチ、月曜のレギュラーはジャーナリストの青木理さんでした。
キューバのカストロ氏の死去、2位で、町の声の関心が高いと青木さん指摘されて、ニュースランキング1位は国会延長であり、安倍総理と山口氏が会談、これについて青木さん、年金問題、国会の情勢で、年金の持続性は与野党に関わらないテーマで、年金はその世代が働けない高齢者を支えるので、これをどうするか、与野党の政争の具になり、さらに、年金法案は衆院で強行採決、安倍総理は自分の言ったことを理解してもらえないなら何時間審議しても無駄と言うのは、議会制民主主義の否定であり、多数決で取っても、やってはいけないことがあり、少数の声も聞くべきであるのに、自分の言うことを理解しないなら審議は無意味と言うのは、いくら何でも暴論と青木さん言われて、強啓さん、野党の後ろに国民がいると言われて、青木さん、安倍政権の支持率は安定しても、年金だけでなくTPP、戦争準備法案、秘密隠蔽法を数の力で強行採決を続けており、いつかとばっちりとして返ると言われました。
キューバのカストロ前議長の死去、青木さん、カストロ氏に対して、青木さんより上の世代はチェ・ゲバラと同じく英雄、他方独裁者で、しかしキューバを解放して、キューバ人がカストロ氏を指導者、ゲバラはアイドルと言い、社会主義の理想で教育を無償化しても経済はうまくなく、問題も多いが、それでもオバマ氏が末期にキューバとの国交正常化をしており、しかしその後にトランプ氏登場、カストロ氏の死去と、理想を追う政治家が退場して、本音をむき出しにする政治家が台頭していたと言われて、トランプ氏はカストロ氏を批判しており、オバマ氏もカストロ氏を評価したわけではないが、敵対→対話なのに、トランプ氏は逆で、しかしトランプ氏は習近平氏やプーチン氏らの独裁者が好きであり、青木さん、キューバに旅行したらみんな良かったと言い(青木さんは言ったことはないが)、強啓さん、アメリカの影響を受けたら町が変わるので行くなら今のうちと言われて、青木さん、変わる前にキューバに行きたいと言われました。
ニュースランキング3位は、福島事故の処理費用が従来の試算の倍以上の20兆になると、経産省が試算したことがわかり、廃炉費用も拡大して、政府は費用を電気代に付け回すものであり、リスナーより原発は安いというのは何か、電気代に転嫁はおかしいとあり、これについて青木さん、断言するが、20兆で済まず、核は安いのか、廃炉、賠償、移染、中間貯蔵施設、そして核のゴミを半永久的に保管するものが必要になり、賠償と言っても、帰れない人たちの経済、精神的なダメージ、避難した子供のいじめも核の被害で、これの尻拭いにどれだけ費用がかかるのかと言われて、強啓さん、中間貯蔵施設と言っても、その先は分からないと言われて、青木さん、中間貯蔵施設が最終にされるしか方法はないとみんな思っており、チェルノブイリ同様石棺にするしかなく、短くとも30~40年、福島が核のゴミ捨て場にされる危惧があり、原発の再稼働は正気を失っていると、この数字からわかると言われて、強啓さん、東電一社では払えないなら、ちゃんと説明せよと言われて、青木さん、新電力や電気代に尻拭い、関係ない電力料金と税金で国民に尻拭いと言われて、国民も新電力で送電線の利用料金にツケで、青木さんは根本的に見直すべきと言われました。
デイキャッチャーズボイス、青木さんが、死刑制度の存続と、被害者感情をセットで語ってはならないということについて語られました。
青木さん、先々週、このコーナーで日弁連が人権擁護大会で死刑廃止、終身刑を提言したことを報告されて、死刑廃止は世界の潮流、アメリカも州によりせず、しかし日本は密室で死刑をして、青木さん、被害者の感情がこれに関係すると言うものの、青木さんは、当然死刑、日本の死刑制度は、殺人事件、複数殺した例になり、被害者の気持ちが入るのを否定しないが、死刑制度を被害者感情とセットにしたら、報復になり、死刑制度、被害者の感情で必要と言うと矛盾が出ると言われて、強啓さん、冤罪のある中で問題と言われて、青木さん、極論、交通事故の被害者の感情も同じでも、交通事故で死刑はなく、日本の死刑は、被害者が一人だと避けられるが、感情から許せないのか?極論で、被害者が天涯孤独なら?死刑制度が報復、復讐だと認めるのは前近代の議論で、作家のカミュ氏、死刑廃止論者が、様々な要素をはぎ取ると、死刑の本質は復讐と言い、そしてフランスはカミュ氏の提唱の24年後死刑を廃止し、死刑を復讐とするのは前近代、他方被害者のことも考えるべきで、青木さんは被害者の遺族を取材されて、精神的に、また経済的に大変で、保険金が殺人だとだめと言われた例があり、北欧は犯罪被害者、遺族の支援は社会の責務だが、日本の殺人事件1000件の半分は親族に殺されており、つまり家族、遺族のいる複雑な境遇な人たちがいるので、この人たちを経済的、精神的に支援すべきで、そしてこれと死刑制度を、復讐として論ずるのは問題で、我々も被害者になる可能性があり、被害者を支援する制度が必要で、18世紀のイタリアの思想家が、人殺しを罰する相違を表現する法律が、公然の殺人を認めていると、フランス革命前に言っており、死刑制度と、被害者、遺族のことについて、セットで扱うことへの問題を論じられて、強啓さん、被害者の支援や、国民のコンセンサスも要ると言われて、青木さん、最近、メディアが死刑制度を考える際に、必ず被害者感情をと言われるが、死刑制度と被害者感情をメディアや外部の人間がセットにしたら、死刑は復讐になってしまうと締めくくられました(私、永岡も同感です)、以上、デイ・シイの内容でした。
(なお、関係ありませんが、テレビでは薬物のASKA氏の再逮捕で持ち切りです)。