みなさま
おはようございます。
おはようございます。
ごみの山を整理して見つかった
近藤誠『射線被ばくCT検査でがんになる』(亜紀書房、2011.7.7)
再読しました。
近藤さんは『患者よがんと闘うな』で有名な放射線科医です。
買った当時2011年の斜め読みでは、
「福島原発放射能に対して近藤さんはヌルい」
と思ったのですが、
いま読み返してみると、
この国における「白衣」と「原発」の共謀・共犯の実体を
これほどまでに論理的に厳しく糾弾していることを
実感して感動します。
この国では、なぜ諸外国と違って
「100ミリシーベルトまで安全」論が大手を振るっているのか、
よくわかる本でもあります。
統計的に見て寿命延長効果がないCTによるがん検診の無意味さも、
論理的に納得させられます。
検査および治療における「被ばくの正当化」という概念を
キッチリ叩き込まれます。
ICRP(国際放射線防護委員会)を理解するうえでも、
「白衣と原発のシンジケート(共謀)」
という切り口はきっと有効でしょう。
ni0615田島拝